湯布院

面積     127.77ku
人口密度  91人/ku
世帯     4229世帯
人口     11596
人口増加率 
.03%

 

 


 昭和30年に由布院町と湯平村が合併して湯布院町となりました。昭和30年以前には“湯布院”という “湯”の字の付く地名はなかったのです。それゆえ町全体を言うときは湯布院ですが、昔からある地名などは由布院と“由”の字を使います。たとえば由布院温泉、JR由布院駅、由布岳というぐあいです。湯布院の“湯”の字を使うのは比較的新しい言葉と町全体を指すときに使われているようです。

 豊後富士の別名をもつ美しい由布岳の山麓に広がる湯の里「湯布院」。九州の軽井沢と呼ばれ、今や若い女性の憧れの地である。古いものと新しいものがバランス良くマッチした芸術の里でもある。辻馬車が走る湯布院は日本の多くの町が失った古里の香りが濃く漂っている不思議な里です。 ◆湯布院名物の辻馬車(片道1200円)◆

 行ってみたい温泉地全国第2位を保っています。行ってよかった温泉地では草津が全国第一位で、二位が湯布院です(日本経済新聞:プラス1 温泉大賞アンケート調査より)。草津が歴史の荒波を乗り越えて、世間の嗜好の激しい変転にも耐えて、日本を代表する温泉場で
ある。湯布院は年間390万人の観光客ですが、その内約300万人が日帰り客で、宿泊客は90万人前後だが草津の後忍を拝するのは東京から距離が離れていることが最大の原因かもしれない。

 昭和62年に総合保養地整備法(リゾート法)が施行されると、静かだった町は昭和63年頃からいきなりリゾート開発の波に飲み込まれました。リゾートマンションや分譲別荘など、外部資本を中心とした開発が一時に押し寄せてきたのです。

 外部からの大型資本による無計画な開発は、自然環境の破壊、無秩序な景観の乱造を招き、町づくりの主体性を住民から奪うような形にまでなろうとしました。、「開発絶対反対、よそ者は来るな」というのでは町の成長もおぼつきません。開発の規制と民間活力の導入。1反1億円の田圃が出現したりした。日本経済はバブル期から低成長期へと変わり、町を取り巻く環境も急速に変化してきた。

 「ゆふいんの森構想」は平成11年にスタートし、町全体を森に例え、1人ひとりが木を植え育てるように、町民と行政が一緒になって町づくりに参加するための政策を掲げている。

民芸村
 昔のわらぶき屋根の民家を移築し、江戸から明
治時代にかけての古い道具やガラス工房や和紙
作りの実演や懐かしい郵便局など、ひと昔前の日
本のたたずまいや民芸品など展示。


湯布院ぶらり








湯の花小屋
 

 明礬を採取する、わらぶきの「湯の花小屋」。明礬温
泉は別府で一番高い位置、伽藍岳の麓にある。 


 明礬温泉地区は相当な地熱地帯で、地下30
cmあたりにはもう温泉脈があり、地表から勢いよく温泉ガスの蒸気が噴出しています。ここに約50棟立つわら葺き屋根の小屋、これが湯の花を江戸時代よりつくり続ける湯の花小屋なのです。世界唯一のこの小屋方式から生まれる明礬温泉地区ならではの湯の花は、他生産の硫黄華とは根本的に品質が異なり、この製法も世界ではここだけ。

 では、この湯の花、一体どうやって出来るのでしょう。まず、湯の花をつくる小屋作りは噴気の多い場所が選ばれます。温泉ガスが均等に小屋内で噴出できるよう栗石で石畳みを作り、この地特有の青粘土(学名モンモリロナイト)を敷き詰め、その上に三角屋根のわら葺き小屋を建設します。

 地下のガスの蒸気が栗石のすき間から青粘土の中に入り、ガス中の成分と青粘土の成分が結晶。この結晶が湯の花で、1日約1ミリずつ成長し、40〜60日かけて採取、精製、乾燥して製品化されます。

 縄文時代の住居のようにも見える湯の花小屋は、雨降りでも小屋の内部の温度を一定に保ち、雨漏りはせず、蒸気中の水分をわら屋根が水滴とならず屋外へと放出させます。しかし、職人が苦労して作った小屋も、蒸気の作用で寿命は長くて3年。そのたびに葺き替えます。昔の人々の深い経験と知恵から生まれた湯の花小屋は、江戸時代の”近代的化学工場“と言えるでしょう。

 江戸時代には明礬の採取場遥かだったが明治以降
は湯治場として栄えた。
大分自動車道に世界一のコ
ンクリート造りのアーチ橋「別府明礬橋」が頭の上を覆
い被さっている。
形式:RC(鉄筋コンクリート)アーチ橋 橋長:411.0m アーチ支間:235.0m 完成:1989年





天然入浴剤湯の花の効能

水虫・あせも・神経痛・リウマチ・痔疾・腰痛・冷え症・肩こり・ただれ・いんきん・しっしん・しもやけ・たむし・くじき・かいせん



成分表

硫化アルミニウム 41.35 塩化ナトリウム 0.38
硫化第一鉄 9.24 硫酸ナトリウム 0.23
酸化アルミニウム 6.87 塩化カリウム 0.16
硫酸第二鉄 6.83 メタ硅酸 0.11
硫酸マグネシウム 1.96 水分 28.38
硫酸カルシウム 0.77 微量成分 3.72

 

浴槽や風呂釜は傷めませんか?
 大丈夫です。弱アルカリ性ですからお肌にもやさしいし、洗髪や、残り湯をお洗濯にお使いいた
だいても色・ニオイの心配はありません。
※24時間風呂、浄化槽にも安心して使用できます。
別府温泉の湯の花は、普通の湯の花とは違うんですか?
 全く成分が異なるんです。というのは、一般の湯の花が温泉に溶けきれずに沈殿した硫黄等を
採集するのに対し、別府の湯の花は、地中から噴き出す多量のミネラルを含んだ温泉ガスを結
晶させたものなのです。
 霜柱のように色も白く透き通っていて、美しく輝いています。
温泉と天然ミネラル
 温泉と家庭のお風呂が大きく違うのは、お湯の成分。温泉には銅、鉄、亜鉛、金、マンガンなど
、私たちのからだの健康に必要不可欠な天然ミネラルが70種以上含まれています。
 そして、人間が食物から栄養をとるように、私たちの皮膚を通して様々に有用なものを提供して
くれるのです。
 例えば、九州大学・八田教授の研究によると、10万分の1g程度の銅の力で、肝臓のアドレナ
リンに作用して血糖値を下げる働きがあるといいます。
 また同じ程度の亜鉛は、前立腺や膵臓・肝臓等に働いてホルモンの作用を活発にすることが
証明されています。








別府温泉

 
東に別府湾、西に1000m級の山を背負い、そのなだらかな丘陵地に別府の街がひらけています。別府温泉は別府8湯ともいわれ、8つの温泉からなる一大温泉街。その湧出量は1日13万トンにも達し、日本ばかりか世界でも有数の温泉地である。

別府八湯とは、別府を
構成する8つの温泉郷
エリアの総称です。
別府(べっぷ)温泉、
浜脇(はまわき)温泉、
亀川(かめがわ)温泉、
観海寺(かんかいじ)温泉、
堀田(ほりた)温泉、
鉄輪(かんなわ)温泉、
明礬(みょうばん)温泉、
柴石(しばせき)温泉
 8つのの個性的な
温泉郷から成っています。


温泉入浴の作法と心得

1:「下湯」の作法
浴槽に入る前に身体を流しましょう。家庭内のお風呂の普及で、流さない若い方が増えています。浴槽内の温泉は、汚さないことがマナー。昔は「下湯を使う」と云いましたが、これは掛け湯をして下半身を洗うことを指しています。雑菌を洗い流すということですね。

2:「跳ね湯」の作法
なるべく低い姿勢で湯をかける。周囲にお湯が飛び跳ねますからご注意。最近は、ほとんどシャワーが付いていますが、少しお隣に気を懸けてお使いください。

3:「隠す」作法
あなたは隠す派、隠さない派?昔は隠すのが作法ですが、最近は自信のある方が増えたせいか、半々ぐらいになりました。とくに、若い女性が大胆になったというのが、もっぱらの評です。伝統は、もちろん「隠す」です。
 
4:静かに温泉を楽しみましょう
温泉はもともと静かに、お湯と皮膚が一体化するまで入ったもの。この状態を「極楽、極楽」といいます。決して、泳いだりしないでくださいね。だから、ジャグジータイプのお風呂は、実は本来の温泉の入り方ではありませんね。医療として温泉を考える欧州型、お湯と人が一体化する伝統的日本の温泉。あなたは、どちら派。


5:温泉場の浴場は湯を楽しむことが一義です。身体を洗い清潔には従
ここらが、温泉の重要なところで、最近忘れられていること。お風呂は清潔さを保つことが今とても重要なことと思われていますが、温泉は清潔さより、湯を楽しむのが大切です。じっくりお湯と交わってくださいね。

6:タオルは浴槽の中にひたさない
タオルなどは湯につけません。男性なら頭に乗せる。バスタオルなどを巻いて入る修学旅行生の話しが当たり前のように云われるこの頃、是非家庭でこんなことは教えてください。露天風呂に入るのに「湯浴み着」を作った旅館もありますが、これは邪道。別府ではありません。

7:「危険」、温泉浴場は滑りやすいもの 
温泉の成分が付着したり、とくに温泉は滑りやすくなっている。浴場の石や木部の部分は、とくに滑りやすいのでご注意ください。


 などといわれたり書かれた所に時々お目にかかる。折角だから素直に受け入れましょう。